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【沢山のご支援、ありがとうございました!】秋田県羽後町再生のシンボル「農家民宿の茅葺き屋根改修費用」を応援してください。

「古庭屋」の写真
プロジェクトオーナー
古庭屋
「【沢山のご支援、ありがとうございました!】秋田県羽後町再生のシンボル「農家民宿の茅葺き屋根改修費用」を応援してください。」の写真
SUCCESS!
支援総額
2,037,500 円
目標額 1,000,000 円
203%
サポーター
89人
プロジェクトの概要

8月20日に第1目標の100万円を達成! プロジェクト終了前に第2目標の200万円も達成できました。たくさんの温かいご支援、本当にありがとうございました。

皆さまのおかげで、プロジェクト開始3日目の8月20日に、目標金額の100万円を達成することができました。プロジェクト終了前にはストレッチゴールとして設定させていただいた、200万円も達成さすることができました。

皆さまの温かいご支援、応援に深く深く感謝申し上げます。

 

10月18日。本日は田んぼの脇ではさ掛けしていた天日干し・自然乾燥のはさ掛け米の稲入れ(脱穀作業)が終了しました。これで今年の米作りの田んぼでの作業が全て終了いたしました。

この後は、籾摺り → 選別 → 精米 → 袋詰めしてリターン商品を発送させていただきます。今しばらくお待ちいただけますと幸いです。

さまざまな活動報告をアップ中です。ぜひご覧ください!

応援してもいいな、と思ったら、リターンを選んでポチッとしてください。よろしくお願いします。

初めまして。横浜生まれ東京出身の小林です。羽後町民、稲作農家1年生です。夢を追い続けています!

1977年に横浜で生まれ、3歳から東京で育った小林茂和です。昨年(2019年)に羽後町へ移住しました。

高校までは野球部。東海大アメフト部から社会人アメフトリーグへ。2009年にアメリカのプロアメフトチームの入団試験を受けるも残念ながら選手としては登録できず。2014年はドイツにてプロリーグ1部で選手としてプレーした経験があります。

社会人アメフトを引退後、情熱を傾ける仕事として「古民家を活かした地域創生を」と思い古民家を探して歩く中、岩手県一関市で「茅葺民家」に出会いました。そこから茅葺民家を求め、羽後町にたどり着きました。

茅葺民家を再生しながら、集落の現状を深く知るにつれ、「稲作農業」こそが地域再生の核になると思い、就農しました。現在、稲作農家1年生です。

どうしても「茅葺民家」を再生したい・どうしても「農家民宿」を始めたい

相続放棄されていた茅葺き民家を取得できる幸運に恵まれました。

江戸末期から建つ築150年、空き家歴10年…傷みが激しい古民家です。茅葺き屋根も全てを葺き直さなければならず、当初見積もりは「屋根だけで1千万円!」

屋根に1千万円…。茅葺き職人の棟梁と交渉し、比較的簡単な部分の葺き替えは棟梁に教えていただきながら、私自身が取り組みます。

昨秋は友人知人に手伝ってもらい、ひたすら茅を刈り、原材料費用の圧縮を図りました。そして、現在はその茅を使って茅屋根の葺き替え作業に入り(屋根の茅を下ろす作業を8月15日から始めました)、施行期間は2ヶ月を予定しています。

費用を圧縮したといっても300万円はかかる大工事。その一部、100万円(職人さんの人件費二人分)を皆さまに応援していただけたらと思っております。ご支援、どうぞよろしくお願いいたします!

羽後町の魅力はたくさんある!

「まるでディズニーに来たみたい」これが初めて、秋田県羽後町を訪れた時の私の感想です。

ディズニーシーにはベネチアを模した一角があります。羽後町には「まんが日本むかしばなし」をそのまま再現したような農村風景があるのです。ディズニーが日本をテーマにパークを作ると、きっとこんな風景なんだろうな、とそう思ったわけです。

稼げる仕事やお洒落なレストラン、流行りのスポット等々、つまり、東京(都会)にあるものが全くないこの町。

しかし、東京にはないものがたくさんあります。青い空に白い雲、美しい山に鳥のさえずり、目の前に広がる田んぼと美味しい空気。山菜にキノコ、美味しい採りたて野菜。そして山あいに点在し、今でも人が住み暮らす茅葺き民家。

<人が住み暮らす羽後町の茅葺き民家>

羽後町の現状…でも何かがある…

人口減少率日本一の秋田県。その中でも羽後町のそれは2%(330人)で、秋田県内でもトップクラスです。(例えば東京都民900万人で計算すると毎年18万人減…)

高齢化が進み、放置された空き家は数年のうちに雪の重みで潰されて町の景観を損ねます。そして、耕作放棄地もますます広がります。

 

駅がなく…

空港も遠く…

温泉もないし…

大きなスキー場もなく…

ただただ雪深い…。

 

「西馬音内盆踊り」という、日本最上級のキラーコンテンツはあるけれど、開催期間は真夏の3日間のみ。新型コロナの感染拡大の影響で、それも今年は開催されませんでした。関係人口や交流人口の増加に力を入れても、町の経済に大きなインパクトを与える規模にはなりにくい。最低賃金(コンビニの時給は790円!!)にへばりついたような職場が多く、この水準の収入では故郷に戻って子育てしたくても家族を養えるとは思えません。その結果「魅力的な仕事がない」と若者は町を出ていきます。

 

初めて羽後町に来たのは2018年9月。

 

足繁く羽後町に通ううちに、「増加する空き家」「拡大する耕作放棄地」「稼げる仕事がない」の三重苦を一気に解決する方法があるのではないか、と思い始めたのです。

それは、この町の基幹産業である「米づくり」と農村の原風景を活用した「農家民宿」です。

耕作放棄地を耕して面積を広げ、天日乾燥のはさがけ米や、減農薬・無農薬の米作り、山の幸、農家民宿に持続可能な生活等々、合わせ技一本で考えれば、家族を養って暮らせる農家が実現できるのではないだろうか…。そう考えて、2019年12月、私は羽後町田代地区に移住しました。

新規就農・農家民宿への挑戦

<耕作放棄地を開墾し、苗を手で植えます>

田んぼを借り、耕作放棄地を開墾し、今年から稲作農家を始めました。私のお米作りの先生は、引退されたけれど、集落で美味しいお米作りに定評のある久仁夫さん(83歳)。はさがけの方法も教わって、天日干し・自然乾燥の美味しいお米を作ろうと修行中です。

<久仁夫さんからはさがけの方法を学ぶ>

そして、昔ながらの茅葺きのお家で、美味しいお米を美味しく食べさせる農家民宿を営みたいと考えています。

先述したように、相続放棄されていた茅葺き民家を取得できる幸運も重なりました。築150年を越え、10年近く空き家だったとても傷んだ茅葺き民家です。茅葺き屋根も全てを葺き直さなければならず、当初の見積もりは「屋根だけで1千万円!」(その大部分を占めるのが、茅の購入代金とその運送費用…。それ以外にも民家そのものも改修しなければなりません)

屋根に1千万円なんて、そんなお金は逆立ちしても出ませんから、茅葺き職人の棟梁さんとお話し&交渉して、比較的簡単な部分の葺き替えは棟梁に教えていただきながら自分でやることにしました。昨秋は友人知人の手を借りて、ひたすら茅を刈り取り、原材料費の圧縮を図りました。そして、その茅を使って茅屋根の葺き替え作業に入っています。(屋根の茅を下ろす作業を8月15日から始めました。)

<傷んだ屋根から生えたススキ。この屋根を葺き直します>
<19年秋。茅刈りでの一コマ>

費用を圧縮したといっても300万円はかかる大工事。その一部、100万円(職人さんの人件費二人分)を皆さまに応援していただけたらと思っております。

元気玉のように…

私個人が稲作農家と農家民宿を営んだとしても、インパクトはまだまだ小さいのですが、この仕事を「始めの一歩」「羽後町復興の狼煙(のろし)」にしたいと考えております。この事業を成功させるため、皆さまの力を少しだけ私に預けていただけませんか?

ドラゴンボール、孫悟空の「元気玉」のように、皆さまに預けていただいた力をひとつに集めて、羽後町復興の突破口をこじ開けたいと思います。

ご支援、どうぞよろしくお願いいたします。

お米?宿泊?どちらを選びますか?リターン詳細です

【5,000円の支援で】

■人生で一度だけ。新米農家の新米2キロ

2020年、初めて稲作に挑戦した小林の人生初の新米。丹精込めて作った「あきたこまち」2キロ。

 

 

【7,500円の支援で選べます!】

■小林の処女作。天日乾燥はさがけ米2キロ

2020年、初めて稲作に挑戦した小林の人生初の新米。集落の米作り名人に習いながら丹精込めて作ったあきたこまちを、天日干し・自然乾燥させたはさがけ米(2キロ)です。

刈り取った後、ゆっくりと乾燥する間に後熟し旨味が増すはさがけ米は、スーパーでは手に入りません。

 

■古茅の循環・はさがけ米(21年産)2キロ

今回の茅葺き改修工事で屋根から降ろされた古茅を堆肥化させて田んぼに漉き込む、伝統的でサステイナブルな農法で作るお米。稲架(はさ)に掛けて天日干し・自然乾燥させたお米2キロを送ります。

【ご注意ください】リターン発送は来年、2021年の10月末頃の予定。

 

 

【10,000円の支援で】

■人生で一度だけ。新米農家の新米5キロ

2020年、初めて稲作に挑戦した小林の人生初の新米。丹精込めて作った「あきたこまち」5キロ。

 

■田んぼから作った減農薬あきたこまち2キロ

20年以上耕作放棄された田んぼを開墾して作ったお米2キロ。

苗作りの際に、カビの消毒剤と病気予防の薬を使用していますが、苗を田んぼに植えてからは除草剤、病気予防、病気治療等、農薬は一切使用していません。化学肥料も使用せず、羽後町の畜産農家からもらった牛糞堆肥のみを肥料として使用。

 

 

【15,000円の支援で選べます!】

■小林の処女作。天日乾燥はさがけ米5キロ

2020年、初めて稲作に挑戦した小林の人生初の新米。集落の米作り名人に習いながら丹精込めて作ったあきたこまちを、天日干し・自然乾燥させたはさがけ米(5キロ)です。刈り取った後、ゆっくりと乾燥する間に後熟し旨味が増すはさがけ米は、スーパーでは手に入りません。

 

■古茅の循環・はさがけ米(21年産)5キロ

今回の茅葺き改修工事で屋根から降ろされた古茅を堆肥化させて田んぼに漉き込む、伝統的でサステイナブルな農法で作る米。稲架(はさ)に掛けて天日干し・自然乾燥させた米5キロを送ります。

【ご注意ください】リターン発送は来年、2021年の10月末頃の予定。

 

 

【50,000円の支援で】

■農家民宿・宿泊券1泊分(21年夏以降)

茅葺きの葺き替えを行う民家を、農家民宿として開業予定。一組5名様まで利用可。※食事の用意はありませんが、囲炉裏・かまどをご利用いただけます。※エアコン(クーラー)はありません。※一組のみの宿ですが、一棟貸しではありません。管理人がサービス等のため出入りいたします。※詳細はCF終了後に応相談。

 

 

【300,000円の支援で】

■農家民宿宿泊券(西馬音内盆踊り期間)

西馬音内盆踊り期間(8月16―18日)の農家民宿宿泊券。茅葺きの葺き替えを行う民家を、農家民宿として開業予定。一組5名様まで、盆踊り期間中最大3泊まで利用できます。西馬音内盆踊り観覧席付き。盆踊り会場近くまで車で送迎いたします。※食事の用意はありませんが、囲炉裏・かまどをご利用いただけます。※エアコン(クーラー)はありません。※一組のみの宿ですが、一棟貸しではありません。管理人がサービス等のため出入りいたします。※盆踊り開催が延期となる場合もあります。その場合は翌年に繰り越せます。詳細はCF終了後に応相談。

支払いで「コンビニ支払い」を選ばれる方は、必ず確認をお願いします。

コンビニ払い「アトディーネ」はジャックスが提供する後払い決済サービスです。1人の上限が3万円です。複数にわたった支援をご検討いただき、1人の金額が3万円を超えると、ご利用ができません。また携帯電話の支払いなどで利用されていたり、別なネットショッピングなどで使用した場合は、今回のプロジェクトでのご支援額が3万円以下でも、1人の合計金額が3万円以上となり、利用できない場合があります。

「アトディーネ」を利用すると、プロジェクト成立された後に郵送されるハガキにて、コンビニストアなどでご支援額をお支払いください。

「アトディーネ」は与信がありますのでプロジェクト終了後の審査結果によっては、ご利用できない場合があります。その場合は「ファンあきた」事務局が支援者さまに連絡し、所定の口座への振り込みをお願いしています。その場合の手数料は支援者さまの負担となりますので、ご了承ください。

活動報告

横浜・鎌倉にて茅葺修行中。 - 横浜編

我が家の茅葺き屋根改修をしてくれる茅葺職人さんのもと、21年1月〜3月は、関東へ出稼ぎ出張です。なんだか、茅葺職人見習い中、の現在です。

実は、「茅葺職人 育成」のキーワードでグーグル検索したのが羽後町を訪れるキッカケでしたから、願ったり叶ったり…、見えない何かに導かれている様な…、そんな気分ですし、茅葺職人の親方さんには感謝してもしきれません。

今は屋根の上で仕事をスキルもありませんから「あれ取って」「ハイ」、「それ取って」「ハイ」と地面を走り回る毎日ですが、とってもとっても、毎日勉強させていただいています。

(↑写真は私ではありません。会津からの茅葺職人さん、ユーリさんです。)

一箇所目の横浜の現場は「資材搬入→足場を組む→屋根の修理→足場を解体→資材搬出→掃除」と、一つの現場を最初から最後まで経験させていただきました。自分の命を預ける、あんなに高い場所の足場を自分たちで組み上げるなんて、本当に驚きと感動でした。茅葺職人、すごい仕事です。

さて、場所は移りまして、今度は鎌倉での屋根修理です。迷惑をかけないように頑張ります!

 

追記:

私の育てたお米、古庭屋オンラインで販売中ですが、秋田からの発送ができないので、品質が落ちない様に真空パックにして鎌倉から発送いたします。ご注文、お待ちしております。

古庭屋オンライン

雪が積もって茅刈りは終了。オンラインショップからお米をご購入いただけます。

20年12月13日夜。

まとめてご購入いただいた、埼玉県の焼肉屋さんへお米を納品しに車で出発。その時は田代地区はみぞれのような水分多めの雪でした。峠を下りた町中心部を通り過ぎた時には雨でしたから、「埼玉から帰ってきてもまだ茅刈りができるかなぁ」と考えていましたが(茅刈場は町中心部の近くなんです)、月曜夜に帰ってきた時には、ものすごい雪の量。

それは三日三晩止むことなく、積もる積もる。

羽後町での茅刈りは「THE END」のようです。

ということで、今まではなかなか時間を割けなかった、小売り用にお米をパッキング、そしてオンラインショップへの登録が完了しました。

みなさま、お米をご購入の際は、私が作ったはさがけ米も選択肢に入れていただけたら幸いです。この「FAN AKITA」さんで返礼品として設定させていただいていたはさがけ米は、

 

田代伝統のはさがけ米 【古庭屋商店オンライン】

 

でございまして、別の田んぼで天然沢水のみで育てたはさがけ米は、

 

天然水のはさがけ米 【古庭屋商店オンライン】

 

でございます。小売りする分についてはお米を美味しく召し上がっていただくために水分量を多めに調整してます。精米してすぐに真空パックにしてお届けしますので、そのまま保存する分には美味しさは長持ちしますが、開封後は早めに食べ切っていただけたらと思います。1袋2.5kg入りで、5kgの場合は2.5kg×2袋、10kgでのご注文の場合は、2.5kg×4袋でお届けいたします。

20年秋、茅刈り。

秋田・羽後町での茅刈りの時期は、茅(ススキ)が刈れる状態になった10月末頃から、雪が降ってススキが倒れる11月末、12月初めまでの約1ヶ月とちょっと。

 

東北地方でも雪が少ない太平洋側や関東地方では年明けまで十分に茅が刈れるようですから、それと比べると秋田県南の豪雪地帯では茅の十分な調達が難しい状況です。「かつては稲刈り後にも脱穀や籾摺り等々手作業で年内いっぱい忙しく、新米を食べられる状態になるのは年明けてからだった」とご近所さんが言いますから、その忙しい合間をぬって、短い期間で調達できた茅の量が少なかったのは想像に難くないですね。

 

そして、秋田の秋は晴れ間が少ない!

年間の日照時間が日本で一番短い秋田ですが、秋の晴天率は殊更に低いように思います。茅を濡れた状態で束ねてしまうと、内側が濡れたまま乾きません。故に茅が濡れた状態では刈りません。秋田は昔から茅の調達が難しい気候条件だったのです。

 

そんなことを愚痴っても仕方がない…。

茅葺きを手伝ってくれた有志の力を借りまして、昨秋に続き、今年の秋も茅を刈ってます!まだまだ十分な量を刈れていませんが、雪が降ってしまいました。

「THE END」も目の前。

 

柱の木、壁の土だけでなく屋根材までも地産地消できることが、茅葺き民家の良い点だと思っているのですが、地産地消のためだけに、来年夏以降とお約束した農家民宿の開業を再来年に伸ばすわけにはいきませんから、これはどうやら禁断の「茅の購入」に手を伸ばすしかないのかもしれません〜(泣)

day26 2020年9月10日 小雨の中の作業

まだ屋根の形をなしていない部分は雨に濡らすわけにはいきません。稲ワラで綯(な)った縄を濡らしてしまうとなかなか乾かずにカビてしまったりで強度が落ちてしまいます。パラパラと降る小雨程度であればブルーシートをかけて作業続行ですが、本降りになると作業中断、もしくはその日の作業は中止です。

天候次第の屋根葺き作業。

文化財などの修理の場合、修理中の屋根の上に家全体をスッポリと覆ってしまう屋根をさらに設置します。我が家はただの民家ですから!

2020年9月30日までクラウドファンディング、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

day20 秋田魁新報さんに掲載いただきました。

秋田の地方紙「秋田魁新報」さんに、記事を掲載いただきました。

今日はたくさんの方に「新聞で見たよ」とお声がけいただきました。わざわざお電話をくださる方もいらっしゃって、羽後町民の殆どの家々に配達されているという秋田魁新報さんの影響力の大きさを体感した1日でした。

2020年9月30日までクラウドファンディング、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

day12 2020年8月27日 これぞまさしく「結(ゆい)」です。

<本日は、田代地区の若手3人のみでの作業。>

右から茅葺き民家に住みたい自然農のU太郎さん、茅葺き民家在住U太さん、FAN AKITAでの当プロジェクトのオーナー、小林。

茅葺き再生の為の修理代金の支援をクラウドファンディングを通じてお願いしておりますが、指を加えて待っているだけではないんです。職人さんの人件費のコストダウンの為、私も毎日屋根に登って作業しています。そして、心強い仲間たち。

皆、羽後町田代地区の住民で、茅葺き民家に住んでいたり興味があったりで、茅葺き屋根修理のスキルを身につけたい3人。今日は職人さん不在の1日でこの3人での作業でした。

同じ地域の住民で、本業は茅葺き職人ではなく…、

これこそまさに「結」ではありませんか!

(※「結」についてはday1の記事をご参照ください。)

 

この地域できっと何十年振りの景色だったのではないでしょうか。しかも皆、若い。

何気ない1日でしたが、実はすごいことが起こっていたのでは?と思わせる羽後町田代でした。

2020年9月30日までクラウドファンディング、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

day8 20年8月23日 屋根の構造材を縄で縛る

<茅葺き職人さんに今日の作業内容を教わる。>
<1:サス、2:ヤナカ、3:タルキ>

サス・ヤナカ・タルキを縄で縛って連結させます。

 

茅葺き再生8日目。今日は サス、ヤナカ、タルキを縄で連結させる方法を教わります。茅葺き職人・佐藤さんは全くの初心者の私に懇切丁寧に何度も教えてくれます。見習いたいリーダー像です。

使用する縄は、お隣由利本荘市の農家さんから仕入れた本物の縄。ガサガサして素手だとちょっと痛いほど。だけど摩擦力が高いお陰で緩みにくいんです。そして、かつてそうだったように、(出来る限り)地元の材料だけで作りたいな、と思ってます。

2020年9月30日までご支援のほど、よろしくお願いいたします。

day2 2020年8月16日 茅下ろしイベント開催しました!

<江戸時代から溜まりに溜まったススで真っ黒。>

まずは古い茅を下ろします。

 

秋田を含む東北地方では、茅屋根の補修の場合は古くダメになった茅のみを引き抜き、そこに新しい茅を差し込んでいく「差し茅(さしがや)」という方法が採られます。(他の地方はどうなんでしょう…、ちょっと分かりません。申し訳ないです…)

今回はあまりにも古く、雨漏りもあり、そのために屋根の骨組み部分が腐ってしまっていたため、古い茅を一度全部下ろしてしまいます。

とは言っても、昨秋に茅刈りして集めた茅では必要量の半分に満たない為、茅を下ろすのも全体の半分未満です。残りは今年の秋にひたすらに茅刈りをして、来春にまた葺き替えます。

 

茅を下ろしを手伝っていただいて…

 

茅屋根再生工事の二日目、推定150年分のススにまみれる茅下ろしを地元の方々に手伝っていただきました。

<左:羽後町役場の課長さん 右:ツリーハウスオーナーの元先生>
<左:茅葺き在住U太さん 右:田んぼをお借りしているTさんと茅葺き職人さん>
<左:同じ移住組のU太郎さん 右:地域おこし協力隊のK森さん>
<左:地域活性化に取り組むK西さん 右:この再生工事の棟梁さん>
<150年前の下地が見えてきました。>

私ひとりでもやらなければ、と腹をくくっていた本当に大変なこの作業。手伝っていただいた皆さまにはなんとお礼を言えば良いのでしょう。他にも写真を撮り損ねてしまった方がいらしたり、お昼を用意してくださったり、皆に声がけして協力者を募ってくださったり、多くの協力者に支えられての1日でした。

本当に、本当に…、

ありがとうございました。

day1 2020年8月15日 茅葺き屋根の補修、開始いたしました。

<再生工事開始前、屋根の上から状態をチェックする佐藤さん>

2020年8月15日、FAN AKITAにてプロジェクトを開始する3日前、お盆期間中に茅葺き屋根の再生工事が始まりました。

茅葺き再生工事の棟梁は、隣町、秋田県横手市平鹿町にある佐藤茅葺店の佐藤社長(42才)。昨年「1,000万円あればお釣りが出ますよ。」と概算のお見積もりをいただきました。「ぼったくりでもなんでもなく、妥当な線です。むしろ安い方だと思います。」と。

 

かつては金銭的負担がなかった茅屋根の修理

 

かつては茅葺き民家に住む家々の者が集まって、茅もそれぞれが刈り取った物を持ち寄り、「今年は誰ソレの家の番だ!」と屋根の補修をしたものでした。皆が茅葺き補修のスキルを持ち、各々が茅を持ち寄る「結(ゆい)」と呼ばれる金銭的負担のない(若しくは極々少ない)相互扶助の一つの形態でした。

つまりは、時間的奉仕、労働力の奉仕はあったにせよ、金銭的負担が少なく経済的合理性に適った農村の民家の屋根の最適解であったのです。

茅葺き民家は減り、茅葺き屋根の補修スキルを持つ村民もいなくなり、茅は自分で刈り取る物から購入する物へと代わり、いつしか屋根を葺き直すと1,000万円もかかる代物となってしまったのです。

 

1,000万円なんて予算はございません!

 

「1,000万円なんて予算はありません!」

そうお伝えしたところ、佐藤さんからの提案は二つ。

 

「基本的なことは教えますし、難しいところは私がやりますから、それ以外は小林さんがやればいいんじゃないですか?」

「茅だってススキの野原を見つけて許可もらって自分で刈り取ればいいんですよ。」

 

そうです。

佐藤さんの提案は、最低限の職人さんと、農業を生業とする百姓とで屋根を補修していた、かつての「結」の再現でした。

 

昨秋の茅刈りを経て、ついに茅屋根の再生へ!

 

昨年の秋は友人、知人に手伝っていただきながら、雪が積もるまでひたすらに茅を刈りました。乾燥を兼ねて、刈り取った茅で雪囲いもしました。冬が去り、春が訪れ、夏が来て…、やっとやっと、遂に茅葺き屋根の補修が始まりました。

古庭屋
https://cayabuki.com/

稲作農家をやりながら、担い手がいなくなった農地を引き受け、はさがけ米のような特長のあるお米づくりを進める。羽後町ならではの茅葺民家も活用した農家民宿を営み、家族を十分に養える稲作農家の先鞭となりたい。「子育ては古里・羽後町で」と思えるようにしたい。若者5人が町を出ていっても、そのうちの1人が配偶者と子供3人を連れて帰ればプラスマイナスゼロになれる。そんな姿を目指します。

リターン
人生で一度だけ。新米農家の新米2キロ
支援額
5,000 円
  • ・2020年、初めて稲作に挑戦した小林の人生初の新米。丹精込めて作った「あきたこまち」2キロ。
  • ・米作りは私、小林が責任を持って、愛情をかけて育てています→8/12現在、穂が出揃いました!
支援口数
18 口
小林の処女作。天日乾燥はさがけ米2キロ
支援額
7,500 円
  • ・2020年、初めて稲作に挑戦した小林の人生初の新米。集落の米作り名人に習いながら丹精込めて作ったあきたこまちを、天日干し・自然乾燥させたはさがけ米(2キロ)です。
  • ・刈り取った後、ゆっくりと乾燥する間に後熟し旨味が増すはさがけ米は、スーパーでは手に入りません。
  • ・米作りは私、小林が責任を持って、愛情をかけて育てています→8/12現在、穂が出揃いました!
支援口数
11 口
古茅の循環・はさがけ米(21年産)2キロ
支援額
7,500 円
  • ・今回の茅葺き改修工事で屋根から降ろされた古茅を堆肥化させて田んぼに漉き込む、伝統的でサステイナブルな農法で作る米。
  • ・稲架(はさ)に掛けて天日干し・自然乾燥させた米2キロを送ります。
  • ・【ご注意ください】リターンの発送は来年、2021年の10月末頃の予定。
支援口数
2 口
人生で一度だけ。新米農家の新米5キロ
支援額
10,000 円
  • ・2020年、初めて稲作に挑戦した小林の人生初の新米。丹精込めて作った「あきたこまち」5キロ。
  • ・米作りは私、小林が責任を持って、愛情をかけて育てています→8/12現在、穂が出揃いました!
支援口数
19 口
田んぼから作った減農薬あきたこまち2キロ
支援額
10,000 円
  • ・20年以上耕作放棄された田んぼを開墾して作った米。
  • ・苗作りの際に、カビの消毒剤と病気予防の薬を使用していますが、苗を田んぼに植えてからは除草剤、病気予防、病気治療等、農薬は一切使用していません。化学肥料も使用せず、羽後町の畜産農家からもらった牛糞堆肥のみを肥料として使用。
  • ・山の中にぽつんと小さな田んぼがあり、生物多様性の真っ只中でのびのびと育った米。私、小林が責任を持って、愛情をかけて育てています→8/12現在、穂が出揃うまでもう少しです。山の中なので成長が少し遅い…です。
支援口数
12 口
小林の処女作。天日乾燥はさがけ米5キロ
支援額
15,000 円
  • ・2020年、初めて稲作に挑戦した小林の人生初の新米。集落の米作り名人に習いながら丹精込めて作ったあきたこまちを、天日干し・自然乾燥させたはさがけ米(5キロ)です。
  • ・刈り取った後、ゆっくりと乾燥する間に後熟し旨味が増すはさがけ米は、スーパーでは手に入りません。
  • ・米作りは私、小林が責任を持って、愛情をかけて育てています→8/12現在、穂が出揃いました!
支援口数
13 口
古茅の循環・はさがけ米(21年産)5キロ
支援額
15,000 円
  • ・今回の茅葺き改修工事で屋根から降ろされた古茅を堆肥化させて田んぼに漉き込む、伝統的でサステイナブルな農法で作る米。
  • ・稲架(はさ)に掛けて天日干し・自然乾燥させた米5キロを送ります。
  • ・【ご注意ください】発送は来年、2021年の10月末頃の予定。
支援口数
13 口
農家民宿・宿泊券1泊分(21年夏以降)
支援額
50,000 円
  • ・茅葺きの葺き替えを行う民家を、農家民宿として開業予定です。
  • ・一組5名様まで利用可能です。
  • ※食事の用意はありませんが、囲炉裏・かまどをご利用いただけます。
  • ※エアコン(クーラー)はありません。
  • ※一組のみの宿ですが、一棟貸しではありません。管理人がサービス等のため出入りいたします。
  • ※詳細はCF終了後に応相談。
支援口数
17 口
農家民宿宿泊券(西馬音内盆踊り期間)
支援額
300,000 円
  • ・西馬音内盆踊り期間(8月16―18日)の農家民宿宿泊券。
  • ・茅葺きの葺き替えを行う民家を、農家民宿として開業予定です。
  • ・一組5名様まで、盆踊り期間中最大3泊まで利用できます。
  • ・西馬音内盆踊り観覧席付き。
  • ・盆踊り会場近くまで車で送迎いたします。
  • ※食事の用意はありませんが、囲炉裏・かまどをご利用いただけます。
  • ※エアコン(クーラー)はありません。
  • ※一組のみの宿ですが、一棟貸しではありません。管理人がサービス等のため出入りいたします。
  • ※盆踊り開催が延期となる場合もあります。その場合は翌年に繰り越せます。
  • ※詳細はCF終了後に応相談。
支援口数
1 口